銭洗弁財天(宇賀福神社)

鎌倉駅西口から歩くこと25分。夏の日差しの強い日だとちょっと応える距離かもしれませんが、鎌倉で随一の観光スポットである銭洗弁財天(宇賀福神社)は、小高い山々に囲まれた谷のようなところに建っているので、涼しい風が体を冷やしてくれます。今の季節、まだ紅葉には至りませんが散策にはとても気持ちのいいパワースポットではないでしょうか。

無料駐車場が12台くらい配備されているので、車で行くこともできます。歩いていくには市役所通りから右に入ったほうが近いですが、その細道は車だと一方通行になっているので、車で行くときは鎌倉駅西口を北鎌倉方面へ北にあがっていく道を選択しましょう。結構な細道なので対向車が来るとスムーズに進めませんが、5分足らずで銭洗弁財天(宇賀福神社)に着きます。

駐車場で車を停めて、いよいよ急坂をあがっていきます。50〜60メートルほど歩くと入口の洞窟があります。岩盤の洞窟になっていて、昔の人はよくこの硬い岩を削って洞窟を掘ったなあ、と感心してしまいました。1185年に源頼朝が北西に湧き出る霊水を発見して岩窟を掘らせたようです。

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1185年というと壇ノ浦の戦いですが、これによって平氏が滅亡して、鎌倉に幕府を開くことになります。しかし長く続いた戦乱が終わったとはいえ苦しい生活を強いられていた民の加護を、源頼朝は祈っていました。すると宇賀福神から、「西北の仙境に沸き出している霊水で神仏を祀れば、人々は自然に信仰心を持ち、国内も平穏に治まるはず」とお告げがあったとされます。

ここの場所は開拓されなければ普通に険しい山になっているので、よく湧き出る泉を見つけてこのような立派な神社を作ったもんだなぁ、と思いました。ここの銭洗弁財天でお金を洗って使うと何倍にもなって戻ってくる、という話は有名ですね。

金欲ばかりが先行してしまいがちですが、ここの教えの根底にあるのは「明浄」と「正直」を基本に据えた行き方にあります。お金を洗うことによって、心身共に清めて、それによって初めて福が来る、ということですね。ちなみに洗ったお金は大事にとっておくのではなくて、有効に使ったほうがいいそうです。

銭洗弁財天(宇賀福神社)の公式サイトへ。※神奈川県神社庁

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