鎌倉 浪花家

麻布十番にあるたい焼きといえば、「あー、あそこ美味しいよね。」という会話になるお店が鎌倉にやってきました。鎌倉駅東口から小町通りに入って、2本目の小道を右に曲がるとお店が見えてきます。鎌倉で食べ歩きをしたいお店が、嬉しいことにまた増えました。

浪花家(なにわや)は創業1909年(明治42年)に麻布十番で開業以来、100年以上の歴史を持つ、たい焼きの名店です。あの昭和の名曲「およげ!たいやきくん!」のモデルとなったお店になります。そこで2007年から10年余り修行を積んだ現在の鎌倉浪花家の店主が、暖簾分けを許され、2015年12月に独立・オープンしました。

十勝産の小豆を銅の羽釜でじっくりコトコト8時間煮たあとに、手で練り上げた餡。小麦粉と重曹と水だけで冷やし溶いた皮で一匹ずつ手焼きしているたい焼き。まさにシンプル且つ熟練の匠の極みといったところでしょうか。

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メニューは至ってシンプル、

鯛焼き1匹 150円
つぶし餡のみ

本当にこだわっているお店はメニューが少ないとよく聞いたもんですが、ここまでシンプルなのは男前です。店主の潔さと覚悟を感じます。

麻布十番のたい焼きも何回か食べたことがありますが、まさにその味を継承されています。餡は甘すぎず、たっぷり入った豆の風味が口全体に広がります。皮は非常に薄く、パリパリとした食感で、餡との相性が抜群です。

高級魚である鯛を、安価で庶民的に、そして『めでたい』お菓子を提供し続けてくれる浪花家さんにはあっぱれです。日本を代表する和菓子に発展させた功績は素晴らしいですね。『およげ!たいやきくん』をよく聞くと『少しコゲあるたいやきさ』とありますね。これはまさに浪花家のたい焼きです。鎌倉に来た際は、食べ歩きメニューの一つとして、頭に入れておくといいでしょう。

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