鎌倉駅東口出てすぐ、若宮大路沿いにある本屋「島森書店」でいつものように本を物色していたのですが、少し時間があったので、本屋を出て若宮大路の東側の道(小町大路)をぶらり歩いてみることにしました。鎌倉郵便局や東急の駐車場がある裏手の道になりますね。
この小町大路は若宮大路と並行して南北に走っています。宝戒寺の門前から大町大路(若宮大路の下馬四ツ角で交差する東西に走る道)とぶつかる大町四ツ角までを指しています。今では小町通りが人々が賑わう観光名所の通りになっていますが、鎌倉時代のメインストリートは小町通りではなく小町大路でした。名前が似てて分かりづらいですね。
鎌倉時代の小町大路は武家屋敷が並ぶ道で、商人の町である大町や材木座方面へ通じる道だったんですね。特に今でも地名として残っている「大町四ツ角」付近は鎌倉一の繁華街だったようです。こんな話をきくとその付近を歩いてみたくなります。
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小町大路は日蓮聖人が説法していたといわれる蛭子神社や本覚寺、妙本寺などの寺院が数多く集っているエリアでもあり、ぶらり散策してみると若い観光客はほとんどおらず、年配の方が多く散策されていました。鎌倉の奥深い歴史はまさにこのあたりにヒントがありそうです。蛭子神社の境内から覗ける滑川はとっても綺麗でした。今となっては水量がありませんが、昔は船が往来するくらいの水量だったことを思うと、このエリアが鎌倉にとって重要拠点だったことが見えてきます。
前置きが長くなりましたがタイトルにある和菓子屋「大くに」は小町大路を南へ下ったところ、ちょうど「大町四ツ角」の交差点にあります。鎌倉一の繁華街エリアだった位置に建っている和菓子屋に興味を惹き付けられ、和菓子を3つ購入しました。創業は昭和11年3月のようです。「栗きんつば」が名物なんですね、あとからネットで調べてみると書いてありました。
私は季節の和菓子を食べましたが、舌触りがしっとりとしていて甘すぎず上品な味でした。ひとつひとつ丁寧に手作りしていることが伝わってきます。鎌倉は昔からお茶が盛んらしく、ここ「大くに」はお茶会やお茶の研究会、または寺院関係、学校関係にも提供しています。
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