鎌倉国宝館

ちょっと前のお話になりますが、気持ちのいい秋の晴天の日に鶴岡八幡宮に行ってきました。ここは本宮でお参りするには長い階段を上がらなければならず、日々ベビーカーを押している私たちにとっては、行きたくてもなかなか行けない場所でしたが、その日は気持ちのいい気候につられて、子供を抱っこしてお参りしてきました。


しかし鶴岡八幡宮にきた本当の理由は「鎌倉国宝館」でした。鎌倉国宝館では現在特別展として「鎌倉震災史~歴史地震と大正関東地震~」を開催しています。鎌倉における過去の震災については以前から興味があり、今後鎌倉を愛して住んでいく身としては、知っておかなければならない内容です。ちなみに観覧料は大人500円、小中学生200円で12月6日(日)まで展示しています。

鶴岡八幡宮の表参道を歩き出すと、右手に「源氏池」があります。その源氏池をなぞるように右奥へ歩いていくと鎌倉国宝館があります。この建物は関東大震災(1923年)の5年後の1928年に建てられたようです。関東大震災によって鎌倉の寺院が倒壊し、過去の重要書類・古文書・絵画などが失われました。このような教訓から重要文化財を守るべく、耐震強度の高い構造で造られました。鎌倉市と近隣の寺社にある文化財を受託し、大切に保管してあります。

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この鎌倉国宝館を建てる時、趣旨に賛同する多くの人々から寄付があったようです。1983年には新館(収蔵庫)が竣工し、1991年には本館(展示場)が改修されました。本館は国の登録有形文化財(建築物)に登録されています。驚くべきはその保存点数で、約4500点以上にものぼるそうです。

外観は鉄筋コンクリート造りによる高床式校倉風建築で、奈良の正倉院に模しています。見るからに重厚な造りになっていますが、ここに訪れる人は鶴岡八幡宮を参拝する人々の数を考えると、圧倒的に少ないです。その日も表参道から本宮は大変賑わっていましたが、一歩脇道に入るとほとんど人が歩いていませんでした。

参拝者のほとんどが観光客なのでしょうがないことですが、個人的には地元の人にもっとこの「鎌倉震災史~歴史地震と大正関東地震~」を見てほしいと思っています。過去の震災については改めて記事を書きたいと思いますが、これから来るかもしれない鎌倉大震災に備えるには、過去の震災・被災内容を知ることが重要です

今後も季節ごとに特別展が開催されると思いますので、鎌倉国宝館のホームページでチェックして気になる内容であればまた行きたいと思います。

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