鎌倉市の平和都市宣言

今年2015年は戦後70年の節目の年です。1945年8月に広島と長崎に原爆が投下され、その数日後に日本はポツダム宣言を受理しました。戦時中も含め当時を生きた人が20歳だとすれば、今年で90歳になるということで、戦争を生で体験してきた方々からの貴重なお話を聞けるのは今後さらに少なくなっていきます。

鎌倉市は戦後間もないころから平和運動が盛んでした。昭和33年という戦後間もない時期に平和都市宣言を行っています。様々な戦いがあり、女性や子供も含む多くの方がお亡くなりになったという歴史は、鎌倉も広島も変わりません。「歴史を学んで将来に活かす」ことは、今後ますます重要になってきます。

以下は鎌倉市からの引用ですが、鎌倉市が発表している平和都市宣言です。

平和都市宣言
われわれは、日本国憲法を貫く平和精神に基いて、

核兵器の禁止と世界恒久平和の確立のために、

全世界の人々と相協力して
その実現を期する。

多くの歴史的遺跡と
文化的遺産を持つ鎌倉市は、

ここに永久に平和都市である
ことを宣言する。

昭和33年8月10日  鎌倉市

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鎌倉市庁舎の入口に「平和の木」があります。終戦直後の昭和24年には植樹されていて、「二度と戦争を繰り返さない」という決意が込められています。この「平和の木」はイチョウの木ですが、イチョウの木は鎌倉にはほとんどないようです。寺社にもほとんど植えられていないんだとか。鎌倉にとってイチョウの木は特別な木なんですね。(台風によって倒れてしまった鶴岡八幡宮の大銀杏は有名ですね)

思えば第2次世界大戦で鎌倉市は被害を受けていません。広島や長崎の原爆は一瞬でひとつの街を吹き飛ばしてしまいましたが、鎌倉は歴史的建築物や文化は傷つくことなく継承することができました。当時の鎌倉市の方々は、歴史を守る重要性を後世に伝えたかったのだと思います。

東京の都心には高層ビルが立ち並んで、現在虎ノ門エリアや東京駅エリアは再開発されています。2020年の東京オリンピックがあるので設備投資も必要ですが、鎌倉市のように歴史を守っていくことに投資をする都市は、日本では数少ないのではないでしょうか。

日本の良さを世界にアピールするために一番必要なことは、最新の家電製品でもなく、原宿のコスプレでもなく、行列ができるラーメン店でもありません。先代がコツコツと積み上げてきた美しい日本の伝統を守っていくことだと思います。新しいものをつくる以上に、今までのものを守っていくことは難しいのです。

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