このホテルに宿泊したのは約3ヶ月前のことです。JR鎌倉駅から歩いて1分、電車を乗っていると自然と目に入ってくるのがここ「ホテルニューカマクラ」ですね。まるで大正ロマンを思わせるような洋館で、春には大きな桜の木が咲き誇ります。鎌倉に訪れた人を最初に迎えてくれるような温かさを感じます。
ホテルニューカマクラには「本館」と「別館」があります。「本館」は関東大震災の翌年である1924年に建てられたました。当時は「山縣(やまがた)ホテル」という名前だったようです。昔は食事も提供していたようですが、今では素泊まり専門ホテルになっています。
「別館」は2003年に増築されたようで、「トイレとお風呂がある部屋で泊まりたい」という外国人の要望を叶えるかたちで建てられました。私たちは「新館」で泊まりましたが、2人で11000円程度(平日)だったと思います。立地条件や雰囲気を考慮するととてもリーズナブルなホテルと思います。
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駐車場もあるので、ここにくる客層は日本人・外国人問わずの観光客や、ビジネスマン、学生、サーファーなど幅広いんだろうな、ということが推測できます。最初にフロントでお金を払って鍵をもらえば、あとは出入り自由なので、気軽に素泊まりしたい時もオススメと思います。
この築90年にもおよぶ洋館ホテルは、その昔、芥川龍之介や岡本かの子らが宿泊していたことでも知られており、古き良き日本文化の匂いも漂わせています。事実、鎌倉市から洋風建築物の保存・活用のために、鎌倉市重要建築物として指定されています。
部屋の名前も「御成」「雪の下」「笹目」など鎌倉の地名をそのまま使っていたりして、日本らしい上品さがありますね。平日だとひとり5000円から泊まれるので、「日帰りで帰る予定だったけど、夜遅くなっちゃったからここで泊まろうかな。」という流れでも空いていればスムーズに泊まれると思います。
現在では映画のロケに使われたり、雑誌の撮影で使われたりと、メディアでも度々登場するホテルニューカマクラですが、戦前に建てられた洋館から感じさせてくれるものは、値段以上の価値があると思いました。
ホテルニューカマクラの公式サイトへ。
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